インターテックの世界的販売ネットワーク構築の秘密は何でしょうか。
津矢田社長:夜寝なくても、食事をしなくても仕事をするんだ!という社員がいること!(笑)
松尾:(笑)
社員の皆さんは全員、日本語以外の他言語を話せるとおうかがいしました。海外に中古印刷機を販売する上で、それもインターテックの強みだと思うのですが。
津矢田社長:確かに全員というのは珍しいかもしれませんね。話せる言語は英語、中国語、韓国語、ベトナム語などかな。
そうやって、様々な国と円滑な取引を行っておられるのですね。
そうですね。例えば、今は(※2011年8月現在)世界同時株安(※2011年8月5日、米格付け会社がアメリカの国債を格下げしたことから世界市場に広がった株安現象のこと)の問題が起こっているでしょう。そんな中でもインターテックなら、国内の印刷会社様に「世界同時株安というこの状況でも、ちゃんとこの機械を持っていって、売れる国をお探しします」というご提案はできると思います。なるほど。では、そういった国を見つけられる根拠は何でしょうか。
松尾:豊富な情報量と培った経験でしょうか。「ここなら売れるな」というのが、何となくわかるわけです。それで印刷会社の方に、「心配しなくても大丈夫ですよ」と言えるのです。うちはとにかく「言えば決定」というスタンスで、基本的に断ることはないです。それはそれで大変なので、死にそうにはなりますが(笑)。
社長:そういうことをやっている会社は、あまりないからね。
松尾:国内で中古の印刷機械を扱っている業者はたくさんおられますが、その方たちに印刷会社の人が相談しても「これくらいで売れるだろう」という見積もりだけで終わる場合が多いのではないかと思います。
また、在庫が豊富にあるということもうちの特長です。だいたい中古印刷機の販売・買取業務を展開していても、在庫を抱えている会社は日本では少ないのです。リストに50台ほど在庫をあげてはいるけれど、実際に自社で持っているのは1~2台という会社が大半だと思います。弊社のように、実際の製品を在庫で持っているところは少ないですね。ですからリーマンショックのようなことが起こると非常に困るのですが、在庫があること自体はインターテックの強みだと思います。
つまり見積もりだけではなく、お客様のお悩みに対するソリューションまで行っているのですね。
松尾さん、インターテックという会社の魅力について一言お願いします。
松尾:いろいろなことにチャレンジさせてもらえる点です。
さらに男性と女性の間に、悪い意味での区別がないこともいいところかと思います。男性であろうが女性であろうが、営業は営業ですから全くの実力主義です。
続いて、津矢田社長のお人柄についてぜひコメントを。
松尾:問題提起がすごく上手です。他の人と全然違う発想がでてきますから、それが楽しい。その発想の落とし処をどこに持っていくかが私たちの仕事で、これは難しいですけれど(笑)。そういうところが楽しいです(笑)。
社長:本当は「訳のわからんオッサンだ」と思ってるくせに(笑)。
では、今後のビジョンについてお話ください。
松尾:現在の業務に加え、発展途上国に中古の印刷機械を持っていき、役立ててもらうという活動も行っています。そういった方面でも、いろいろやっていければと考えています。
社長:要は既成の枠に囚われず、どんどん新しいチャレンジをしていきたいということですね。